Linux wgetコマンド入門
ファイルをダウンロードする
wgetは、URLを指定してファイルをダウンロードするコマンドです。Webページ、ファイル、APIレスポンスなどをコマンドラインから取得できます。
こんな人向けの記事です
- コマンドラインからファイルをダウンロードしたい人
- 大きなファイルの途中再開ダウンロードをしたい人
- Webサイトを一括ダウンロードしたい人
Step 1wgetの基本的な使い方
wgetにURLを指定するだけで、ファイルをカレントディレクトリにダウンロードできます。
ターミナル
# ファイルをダウンロード
wget https://example.com/file.tar.gz
# ファイル名を指定して保存
wget -O myfile.tar.gz https://example.com/file.tar.gz
# 保存先ディレクトリを指定
wget -P /tmp https://example.com/file.tar.gz
Step 2よく使うオプション
wgetの主要なオプション一覧です。
| オプション | 説明 |
|---|---|
-O | 出力ファイル名を指定 |
-P | 保存先ディレクトリを指定 |
-c | 中断したダウンロードを再開 |
-q | 進捗表示を非表示(静かモード) |
-b | バックグラウンドで実行 |
-r | 再帰的にダウンロード |
--limit-rate | ダウンロード速度を制限 |
--no-check-certificate | SSL証明書の検証をスキップ |
Step 3ダウンロードの制御
大きなファイルや複数ファイルのダウンロードを効率的に行う方法です。
ターミナル
# 中断したダウンロードを再開
wget -c https://example.com/large-file.iso
# ダウンロード速度を制限(帯域を節約)
wget --limit-rate=1m https://example.com/large-file.iso
# バックグラウンドでダウンロード
wget -b https://example.com/large-file.iso
# 進捗は wget-log ファイルで確認
# 複数URLをファイルから一括ダウンロード
wget -i url_list.txt
-c オプションは大きなファイルに必須
大きなファイルをダウンロードする際は、回線切断に備えて -c(continue)オプションを付けておくと安心です。
Step 4認証付きダウンロード
認証が必要なサーバーからダウンロードする方法です。
ターミナル
# Basic認証
wget --user=username --password=password https://example.com/file
# ヘッダーを指定(APIトークンなど)
wget --header="Authorization: Bearer YOUR_TOKEN" https://api.example.com/data
パスワードの扱いに注意
コマンドラインに直接パスワードを書くと、historyやプロセス一覧に残ります。.wgetrc ファイルに認証情報を書くか、環境変数を使いましょう。
Step 5実践的な活用例
サーバー管理でよく使うwgetのパターンです。
ターミナル
# ソフトウェアのダウンロード&インストール
wget https://example.com/app-v1.0.tar.gz
tar xzf app-v1.0.tar.gz
# WebサイトのHTMLを取得
wget -q -O - https://example.com | head -20
# Webページをローカルに保存(リンク含む)
wget -r -l 1 -p https://example.com/page
# 接続テスト(ステータスコードだけ確認)
wget --spider -q https://example.com && echo "OK" || echo "NG"
wget vs curl
wget:ファイルのダウンロードに特化。再帰ダウンロードが得意curl:HTTP通信全般に対応。API操作やデータ送信が得意