PHP(PHP: Hypertext Preprocessor)は、Webアプリケーション開発に特化したサーバーサイドのプログラミング言語です。WordPressやEC-CUBEなど、多くの有名なWebサービスがPHPで構築されています。
この記事では、PHPの特徴、できること、他言語との違いを初心者向けに解説します。
PHPの特徴
- Web開発に特化 — HTMLに直接埋め込んで使える唯一の主要言語
- 学習コストが低い — 型宣言が緩く、直感的に書ける
- サーバーサイドで動作 — ブラウザには実行結果のHTMLだけが送られる
- 豊富なフレームワーク — Laravel、Symfony、CakePHPなど
- 圧倒的なシェア — Webサイトの約77%がPHPを使用(W3Techs調べ)
PHPの基本的な書き方
PHPのコードは <?php と ?> で囲みます。HTMLファイルの中に埋め込むことも、PHPファイル単体で書くこともできます。
PHP
<?php
// これはコメントです
echo "Hello, World!"; // 文字列を出力
echo "<br>"; // HTMLの改行タグも出力可能
// 変数の使用
$name = "PHP";
echo "Welcome to " . $name . "!";
?>
実行結果
Hello, World!
Welcome to PHP!
echoは画面に文字列を出力する最も基本的な命令です。文字列はダブルクォーテーション(")またはシングルクォーテーション(')で囲みます。
HTMLへの埋め込み
PHPの最大の特徴は、HTMLの中に直接コードを書けることです。
index.php
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>PHPテスト</title>
</head>
<body>
<h1><?php echo "動的なタイトル"; ?></h1>
<p>現在時刻: <?php echo date('Y-m-d H:i:s'); ?></p>
<?php
$items = ["りんご", "バナナ", "みかん"];
echo "<ul>";
foreach ($items as $item) {
echo "<li>" . $item . "</li>";
}
echo "</ul>";
?>
</body>
</html>
サーバーでPHPが実行され、ブラウザにはHTMLだけが送られます。ユーザーがPHPのソースコードを見ることはできません。
PHPでできること
- Webアプリケーション — ECサイト、SNS、管理システム
- CMS — WordPress、Drupalのテーマ・プラグイン開発
- API開発 — RESTful APIの構築
- データベース操作 — MySQL、PostgreSQLとの連携
- ファイル操作 — CSV出力、画像処理、PDF生成
- メール送信 — お問い合わせフォームからの自動送信
PHPと他言語の比較
Python(Django/Flask)やRuby(Rails)もWeb開発に使えますが、PHPはレンタルサーバーでの対応率が圧倒的に高く、WordPressの需要もあるため、Web制作の現場ではPHPが最も求められています。
PHPのバージョンに注意
PHP 5系はサポート終了しています。新規開発では必ずPHP 8.0以降を使いましょう。PHP 8では型システムの強化、名前付き引数、match式など多くの改善が入っています。
まとめ
- PHPはWeb開発に特化したサーバーサイド言語で、HTMLに直接埋め込める
echoで文字列を出力し、<?php ?>タグ内にコードを記述する- WordPress開発やWebアプリケーション構築で広く使われている
- 新規開発ではPHP 8.0以降を使用すること