コメントはプログラムの中に書くメモのようなもので、実行時には無視されます。コードの意味を説明したり、一時的にコードを無効化するときに使います。Rubyには単一行コメントと複数行コメントの2種類があり、それぞれの使い方を理解しておくことで、読みやすいコードを書けるようになります。
基本的な使い方
単一行コメント(#)
Rubyでは#記号を使って単一行コメントを書きます。#以降、その行の終わりまでがコメントとして扱われ、実行時には無視されます。
# これはコメントです(実行されません)
puts 'Hello' # 行の途中からもコメントを書ける
# 変数の初期化
name = 'Ruby'
puts nameHello
Ruby#はコードの先頭にも、コードの後ろにも書くことができます。コードの後ろに書く場合は、コードとコメントの間にスペースを2つ入れるのが一般的なスタイルです。コメント部分は完全に無視されるため、実行結果には影響しません。
複数行コメント(=begin ... =end)
複数行にわたるコメントを書きたい場合は、=beginと=endで囲みます。この間のすべての行がコメントとして扱われます。
=begin
ここは複数行コメントです。
何行でも書くことができます。
実行時にはすべて無視されます。
=end
puts '複数行コメントの外なので実行されます'複数行コメントの外なので実行されます=beginと=endは必ず行の先頭に書く必要があります。インデントを入れると正しく認識されないため注意が必要です。実際の開発現場では複数行コメントはあまり使われず、各行に#を付ける方法が主流です。
実践的なコメントの使い方
コードの説明コメント
複雑な処理やビジネスロジックの意図を説明するためにコメントを活用します。「何をしているか」ではなく「なぜそうしているか」を書くと、より有用なコメントになります。
# 税込価格を計算する
# 小数点以下は切り捨てて整数にする(会計ルールに従う)
price = 1980
tax_rate = 0.10
total = (price * (1 + tax_rate)).floor
puts "税込価格: #{total}円"税込価格: 2178円コードの一時無効化(コメントアウト)
デバッグ中にコードを一時的に無効にしたい場合、削除せずにコメントにすることを「コメントアウト」と呼びます。
puts '処理1を実行'
# puts '処理2を実行' # 一時的に無効化
puts '処理3を実行'処理1を実行
処理3を実行コメントアウトはデバッグの際に非常に便利です。コードを削除してしまうと元に戻せませんが、コメントアウトなら#を外すだけで簡単に復元できます。
コメントは「なぜ(Why)」を書くことが重要です。# iに1を足すのようなコードを見ればわかることではなく、# 配列のインデックスは0始まりのため、表示用に1を足すのように意図を説明しましょう。
=beginと=endは必ず行の先頭(インデントなし)に書いてください。スペースやタブが前にあると、コメントとして認識されずにエラーになります。
まとめ
#で単一行コメントを書ける。行の先頭でも途中からでもOK=beginと=endで複数行コメントを書ける(行頭に記述が必須)- 実際の開発では
#を各行に付ける方法が主流 - コメントは「なぜそうしているか」を書くと価値が高い
- コメントアウトはデバッグ時にコードを一時無効化する便利なテクニック